理事長所信

2022年度 理事長

2022年度理事長 飯尾元康

一般社団法人 田原青年会議所
2022年度理事長

飯尾 元康いいお もとやす

はじめに

 戦後最大の脅威となった新型コロナウイルス感染症の蔓延は、私たちの日常に大きな影響を及ぼし、新しい生活様式への変化が求められる時代となりました。また、インバウンド需要の消失や外出自粛による個人消費の落ち込みにより国内経済にも深刻な打撃を与え、私たちの日常生活のみならず、私たちの未来にも大きな影を落としているように感じます。そんな誰もが経験したことのない社会情勢の中でも、SDGsへの取り組みをはじめ、新しい生活様式やカーボンニュートラルに向けたビジネスプランの創造など、アフターコロナを見据えた活発な運動をする人々の活躍も目にするようになってきました。我々、青年会議所は、このような時代だからこそ、求められるものを常に探求し、率先して行動する姿をみせることで、このまちを活性化させ、未来へ突き進んでいくべきなのです。地域の課題を解決するだけでなく、次代に向けた課題を見つけ運動を起こしていくということへの意識変革を行い活動することで、賛同してもらえる同志を増やすことができると考えます。意識変革とそれに伴う行動が市民に波及し大きな活力へと変わっていくのです。そしてそれこそが、青年会議所運動の本質であり目指すべき姿だと私は考えます。

盤石な組織運営と的確な情報発信

 青年会議所の三信条の一つに修練があります。私の考える修練とは「小さなことまで妥協することなく、厳しく律することすべてが学びとなる」ことです。これは組織運営にも活かすことができると考えております。事務局は組織の基盤であり、その基盤が盤石であるために、私の考える修練を体現してもらいたいと願います。事務局が組織内の繋がりを作り、要として皆を下支えし、会員が活動しやすい環境を作ることが役割であり、その一つ一つの役割に対し、妥協することなく個人、組織を厳しく律していただくことができれば、盤石な組織となると考えます。
 また、青年会議所は市民意識変革団体です。「明るい豊かな社会」の実現という崇高な理念を持ちながら活動を行っていますが、それが市民へ伝わらなければただの自己満足で終わってしまいます。ただ漠然と情報を発信するのではなく、ターゲットを定め、市民の共感を得て、選ばれる組織になるために積極的に魅力ある情報発信を行ってまいります。

「絆」を強くするアカデミー

 青年会議所の活動を行っていくうえで大切にしたいものが、組織としての一体感であると感じています。その一体感を生むためには会員同士がお互いのことをよく理解しておかなければいけません。そんな組織において常に新しい風を吹き込んでくれるのが新入会員です。(一社)田原青年会議所では、入会1年目の会員はアカデミー委員会に配属されます。まずは新入会員同士が青年会議所の基本的な知識や、魅力を学んでいく中で様々な体験を通じて苦楽を共にし、多様な考え方・個性溢れる人材と時にはぶつかり合いお互いの価値観を認め合う経験をして「絆」を育んでいただくためです。その姿を見て触発された会員によって、新入会員が積極的に青年会議所活動へ参加しやすい環境を整え、組織全体に一体感が生まれ、今まで以上の会員間に強い「絆」が育まれることを期待いたします。

次代を拓く人材育成

 青年会議所がこれまでに展開してきた運動や今後の活動に対する社会や市民の期待は大きく、またそれに応えるべく、青年らしい若さ溢れる活力で取り組んでまいりました。しかし、コロナ禍において、既存の社会様式が通じなくなったことにより、先の見えない将来に不安を抱える人々が増えています。私たちは今日、そして未来を生き抜くため、次代を自らの手で拓くことができる、そんな人材を育てていかなければなりません。青年会議所は、成人であってもなお、その資質と品性を磨くことができる20~30代という年代に互いを高め合い、時代に即してしっかりと生き抜く力を得ることができる修練の場として、また自身の人生観や価値観にさえ影響し得る貴重な出会いと発見の場として存在していると考えます。テレワークの普及が加速し、ニューノーマルな働き方が一般化していく中にあって、改めて「人創りこそ成長投資」という人的資本主義へ世界の価値観は変わりつつあります。だからこそ、我々青年経済人は、まずは個人が成長すること、人としての魅力・価値をあげることが大事であることを理解し学ぶ必要があると考えます。その結果は、必ずや組織の成長へつながり、個の力では切り拓くことのできなかった未来でさえ、拓くことができる人材の集合体として、存在することができるのです。

持続可能なまちづくりは青少年育成から

 子どもは未来の希望であり、まちの宝です。しかし、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、子どもたちの様々な成長の機会が奪われました。子どもが成長するために大切な要因の一つが夢を持つことです。子どもが夢を持つためには可能性を広げてあげることが必要です。青年会議所は、素直で無限の可能性がある子どもが夢を語れるような環境を作っていかなければなりません。今一度、現状を分析し、子どもたちに今なにが必要か考え、地域の方と力を合わせ、子どもの可能性を広げる原体験に出会う機会の提供が必要だと考えます。
 子どもたちには、夢や希望を語れるようになり、将来田原市で活躍する人材となって欲しいと願います。それは、田原市が持続可能なまちになることへつながるのです。

防災から考えるまちづくり

 近年、毎年のように日本中で災害が起こり、災害に対する意識は高まっています。田原市は三方を海に囲まれた風光明媚な土地である一方で、100年から150年間隔で起こっている南海トラフ地震がいつ発生してもおかしくないと言われています。南海トラフ地震が発生した時の想定として、田原市を襲う津波が20メートルを超え、死者数は1,500人以上と予想されています。この甚大な被害を最小限に抑えるためには、常に防災の意識を持ちつつ、いかなることも想定していかなければならないのです。我々は、地域内の様々な団体や行政と連携し、きたるべきその日に備えるべく、地域内ネットワークの構築を行ってまいります。

弛み無い拡大活動と心をつなぐ会員交流

 会員が40歳で卒業を迎える青年会議所において会員拡大は必要不可欠です。なぜなら20歳から40歳までと制限がある中、常に若々しく組織を保ち、永遠に続く熱き想いを持って運動を続けるには、今いる会員一人ひとりが持つ力を結集し、会員拡大を行うことが必要だからです。また、(一社)田原青年会議所の活動に対する共感者を増やすとともに一人でも多くの志高き同志を増やして私たちの運動の可能性を広げていきましょう。会員が増えるということはそれだけ多様性溢れる価値観を持った会員が集まるということであり、青年会議所ではそのような価値観に触れ合うことで、人生を大きく変える瞬間を体感できます。会員の意識が変われば、地域へ影響を与えることになるからです。
 会員拡大と共に必要なのは会員間の交流です。組織が大きくなっても、会員同士の関係が希薄なものでは、活動への共感を得られませんし、大きな運動を起こすことは到底できません。新型コロナウイルス感染症の蔓延を期に、オンラインでの活動が増え、家や会社から移動することなく様々な活動へ参加しやすくなりました。この新しい形の交流と、これまで積み重ねてきた交流を融合し、会員同士の想いの共有や心通じ合う交流を続ける必要があります。心通じる交流ができれば会員同士の相互理解を深めることができ、会員間の「絆」が育め、強くすることができると信じています。

おわりに

 2020年からの新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、理想としていた活動はできませんでしたが、その時できうる活動を行ってまいりました。形は変わっても「明るい豊かな社会」の実現という理念は変わらず、一人でも多くの市民に賛同してもらい同志を増やしていきます。そして、会員同士の相互理解を深め「絆」を育んでまいります。
 また、近年会員の入れ替わりが激しく、これからの三年間で半数以上が入れ替わります。時代の変革期にあり、(一社)田原青年会議所も対応を求められています。青年会議所としての根本・創始の想いを持ちつつ、時代と共に新しい形となり、新たな考えを生み出し、そしてそれが新しい力となります。新しい力を「絆」を持って表現し、持続可能なたはらの創造を行います。一年間、どうぞよろしくお願いします。

2022年度 スローガン

2022年度スローガン「絆」

基本方針

・盤石な組織運営と的確な情報発信
・「絆」を強くするアカデミー
・次代を拓く人材育成
・持続可能なまちづくりは青少年育成から
・防災から考えるまちづくり
・弛み無い拡大活動と心をつなぐ会員交流

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