理事長所信

2021年度 理事長

一般社団法人 田原青年会議所
2021年度理事長

眞木 喬弘まき たかひろ

はじめに

この世に生を受け、命を全うするまで歩み続ける人生という道のりは、いかなるひとにとってもドラマのようなものです。栄光に満ち溢れ感極まる日があれば、苦難に苛まれ歯を食いしばって耐え忍ぶ日もあります。そのような人生を、私たちはどのように生き抜いていったらよいのでしょうか。人生で起こるあらゆる出来事はすべて自らの心が引き寄せ、つくりだしたものです。目の前の現実に対して、いかなる想いを描き、いかなる心で対処するか、それによって人生は大きく変わっていくと考えます。

(一社)田原青年会議所が設立して50年という月日が経ち、半世紀という節目の時期にきました。諸先輩方から受け継いできた「明るい豊かな社会」を実現したいという想いを次は私たちが次代に伝えていかなければなりません。その中で今私たちが率先して行動していることは今の時代に即しているのでしょうか。まちの未来を語る前に会社や家族の明日をしっかり描けているのか。一番身近にいる子どもにい自分の背中を見せて、子どもは未来を明るく描けているのか。青年会議所という組織にひとを入れたいと言いながら、熱く想いを語れるひとはどれぐらいいるのか。まずは私たち自身が変わらなければなりません。ひとがひとをつくり、ひとが組織をつくり、ひとがまちをつくります。一人ひとりの「心」に磨きをかけ、自己を高めることでひと・組織・まちに選ばれる、誰からも愛されるまちづくり団体を目指してまいります。

組織はひととの心の繋がりと行動力が大切

青年会議所は活動の基本を「修練」「奉仕」「友情」におき、会員は「明るい豊かな社会を築き上げる」ことを共通の理想としています。理想を実現させるためには行動力が大切です。組織の核となる事務局が目の前のことに対して本気になり、熱い想いを組織内で伝播することが組織の行動力にも繋がります。各委員会が熱意を込めて構築してくれた事業をより良い形で発信したい。総会等の式典を全会員に対しより良い形で表現したい。会員から頂いた会費のより効果的な使い方を見出したい。内外部から届いた情報を迅速且つ正確に全会員に報告したい。これらの熱い想いを全会員に届けてほしいと考えます。

また田原青年会議所は一般社団法人に属し、組織としてのルールが確立しており、それに準じて物事を考えなければ組織に属している価値がありません。定款と諸規定を全会員が理解してこそ組織は成長すると考えます。その規定が今の時代に即しているのか判断し、今後の(一社)田原青年会議所としての方向性がこれで間違いがないか、「これで行こう!」と全会員の想いを定めていくことがより良い組織への一歩を踏み出す礎となるのです。組織はひととの心の繋がりと行動力が大切です。同じ想いを胸に、言葉で発信し切磋琢磨しながら組織を盛り上げていきましょう。

拡大の意義を理解し、情熱を抱き、選ばれる組織でならなければならない

青年会議所に入会する条件として、20歳から40歳までの品格のある青年であり、この法人の目的に賛同して頂ければ個人の意志によって入会できます。どのような会員でも、満40歳の年齢で卒業しなければなりません。この年齢制限ゆえに、青年会議所は絶対に若さを失わず、常に希望にあふれ、未来に向かった挑戦を続ける団体として活動することができるのです。

しかし、なぜ会員拡大活動が年々難しくなっているのでしょうか。「家族に反対された」「時間がとれない」「興味を持てない」等の意見の中、私たちは今一度相手側の気持ちになり考えなければなりません。私たちも入会当時少なからず入会動機があり、何らかの魅力を感じて入会したのです。入らないということはこの団体に魅力を感じない、メリットを感じない、共感できないということです。ならば、私たち一人ひとりが変わり、組織が変わり意識変革団体としてひとから選ばれる組織に変わらなければならないのです。

そして、ひとから選ばれるためには、会員一人ひとりが拡大の意義を理解し、様々な価値観を抱く相手に情熱を伝えなければなりません。(一社)田原青年会議所に入会する前と、入会した後では物事の考え方、価値観は変化し自らを成長させることができます。自分だけのことを考えるひとが多いまちより、ひとのため、地域のために考えられるひとが多いまちの方が魅力的なまちになるのです。これからの地域の未来を本気で考え、同じ想いを抱いた同志が増えることが会員拡大運動なのです。

(一社)田原青年会議所のすべての会員が5年後、10年後にはどのようにして活動を行っていきたいのか。一人ひとりが(一社)田原青年会議所の魅力を熱く語り、その情熱を次代に継続していくことが真の拡大に繋がるのです。

組織のあり方を決めるのはリーダーの心

「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」ということわざがありますが、組織はそのリーダーの「器」以上のものにはならないのです。なぜなら、その生き方、考え方、また心に抱いている想いがそのまま、組織や集団の在り方を決めていくからです。したがって、リーダーにもっとも大切な資質は何かと問われれば、私は迷いなく、それは「心」であると答えます。または人格、人間性と言い換えてもかごんではありません。リーダーは常に自らの心を磨き、人格を高める努力を続けていかなくてはなりません。大なり小なり集団を率い、人の上に立つ立場にある者であれば、魅力的な存在であり続けるよう誰よりも努力しなければならないのです。

そして、ひとの心を動かすためにはそのひとの心の底まで届く情熱を伝えなければなりません。リーダーの考え方にひとの心は左右され、その情熱に準じてひとは動くのです。その中でも岩のようにして揺るがない心を持った人格と、いついかなる時でも驕ることなく謙虚な気持ちを兼ね備えたひとにひとは惹きつけられるのです。

組織のリーダーの考え方が前向きであり、人間として正しい判断ができれば、どのような逆境にさらされても天を味方に付け、周りにいるひとたちにも伝播し素晴らしい人生を送るに違いありません。

「ありがとう」という感謝の言葉でひとは幸せになる

私たち人間は、決して一人では生きていけない動物です。家族や仕事の仲間、社会というものがなければ、人間としての営みも続けることはできません。自分をとりまくあらゆるものに支えられ、助けられて生かされています。そのように考えたら、私たちはまず生きていることに感謝しなければなりません。今まで不自由なく生きてこられたこと。日々健やかに仕事にまい進できること。それは決して当たり前のことではありません。「ありがとう」という言葉は、「有るのが難しい」、すなわちありえないことが起こっているという意味であり、私たちが生きて経験することは実はすべてが「有るのが難しい」ことの連続なのです。そのことの意味を深く味わうことができたら、自ずと感謝の心が湧き上がってきます。自分をとりまくあらゆるものに「ありがとう」という言葉を言えるようになれば、人生はより幸せで素晴らしいものになっていくと考えます。

今日私たちがどれほど順風満帆な人生を歩んでいようとも、それが未来永劫続くわけではありません。それに溺れて驕り高ぶることなく、つねに謙虚な気持ちを持ち自らの行いを律するとともに、感謝の気持ちを忘れてはなりません。そして、困難な状況に遭遇しているときこそ、実は感謝する絶好の機会なのです。なぜならば、そうした過酷な環境や厳しい出来事が私たちの心を鍛え、魂を磨いてくれるのです。したがって、嘆いたり恨んだり愚痴をこぼしたりせず、それに対して「ありがとう」と心の底から思いすべてを前向きにとらえ、明るい気持ちで前に歩んでいくことが大切なのです。

すべての出来事に感謝を抱き、謙虚に自分を律する。そして、ひとに対しては思いやりとやさしさを忘れない。そのような思いをもって日々を邁進していきましょう。

探求心を育むことが子どもたちの成長に繋がる

変化が激しい時代で一層求められるのが主体的に学んだり探求したりする力が必要です。私たち親世代は子どもたちにどのように向き合っていけばよいのでしょうか。子どもたちに与えられた問題を大人が答え、正解を教えてしまっては探求する学びにならないのです。探求心を育むには自ら疑問を持つ習慣付けが重要であると考えます。疑問の種は日常に多く潜んでいいます。大切なのは親が何でも教えたり、すぐに答えを与えたりしないことです。答えはすぐに得られないと気付かせてあげるのです。子どもたちに疑問を探らせるためには、親が子どもに寄り添い、夢中になるきっかけを作ることが大切です。発見は成功体験に変わり、答えが分かるともっと深く知りたいという気持ちが生まれてくるのです。子どもは興味を持った事には没頭でき、親の愛情と自由に考える環境が整っていれば自然に伸びていくのです。また、子どもたち自身が発見した上で楽しいと思えるものを親子で柔軟に探っていくことも大切です。考えの押し付けは子どもを窮屈にしてしまい、自分自身で考えることを妨げてしまいます。親子以外の大人の考えにも耳を傾け、多様な価値観に触れさせることも重要なのです。

探求心の一番の楽しさは正解がないことです。これからの時代、予想外のことを楽しんだり変化を歓迎したりすることが大切になってきます。いろいろな可能性を探り、経験の幅を広げ、そして親子で一緒になって心震わせて感動する。そのような体験が子どもたちの主体性を生み、どのような状況におかれても対応できる柔軟性が生まれるのです。

何事にもアクティブに行動できるひとまちづくり

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響により、ひとやまちが困惑状態になりました。戦争時や震災時のように物理的に建物が破壊されていない中で、見た目の風景はそれほど変わってはいないが、ひとやまちの活気が低下しました。新型コロナウイルスと共存し、上手に付き合っていく道を探りながら時代を歩んで行くことが重要だと考えます。

このような状況だからこそ(一社)田原青年会議所として、私たちがひとやまちのために率先して行動する団体でなければならないのです。このまちのために何ができるのかを会員一人ひとりが考え、組織で共有し実行することが私たちに課されていることなのです。そしていかなる状況に悩まされたとしても、常にアクティブに物事の考え方を続けることが今後のまちづくりには欠かせない解決策となると考えます。

その中で街づくりはどのようにして進めていくことが最適なのでしょうか。まちに住む私たち一人ひとりが主体的になり、言葉で「このまちがこうあってほしい」「このまちをこうしたい」と想うまちの将来像を描き、その実現に向けて市民、行政、民間企業と共同に取り組んでいくことが今後のまちづくりに求められていることだと考えます。まちづくりはひとりで行うことはできません。同じ想いを共にするひとや団体が共存共栄することでこのまちを想う熱量は増加し、その想いをまちの人たちに伝播することでまちは活性化します。

まちづくりを考えていくなかでひととのコミュニケーションは必要不可欠です。このまちのコミュニティと連携してまちづくりを行うことが、このまちの素晴らしさを再確認する足掛かりとなります。そして何事にもアクティブに行動し続けることが「明るい豊かな社会」の実現に近づくのです。

おわりに

(一社)田原青年会議所が設立して50周年を迎えました。新たに掲げた活動指針である【相志創愛~愛し愛されるまちたはら~】を心に刻み、「相手を思いやる心の醸成」「志高い人生育成」「創造力豊かな青少年育成」「誰からも愛されるまちづくり」を目指し今後10年間を活動するための第一歩を踏み出してまいります。私たちがここに立っていられるのも、諸先輩方が築いてこられた熱い想いがあってこそ今の私たちがあります。その想いに感謝し、次は私たちが時代に即した形で、熱い想いを次代に届けてまいります。

そして私たちが青年会議所活動をできているのも、会社を共に盛り上げてくれている社員のみなさまの協力、子どもたちからは溢れんばかりの笑顔による活力、そして一番身近で見守ってくれている家族の支えのおかげです。私たちがこの(一社)田原青年会議所で学んだ英知と勇気と情熱を支えてくれているみなさまに還元し、この愛するまちのために新たな時代を築いてまいります。

すべては「心」から始まり心を磨くことで「真心」になる。そして世のため、ひとのためにい尽くすことで「思いやりの心」が生まれる。一人ひとりの「心」から誰からも愛される組織を目指し邁進してまいります。一年間、どうぞよろしくお願いします。

2021年度 スローガン

基本方針

・組織はひととの心の繋がりと行動力が大切
・拡大の意義を理解し、情熱を抱き、選ばれる組織でなければならない
・組織のあり方を決めるのはリーダーの心
・「ありがとう」という感謝の言葉でひとは幸せになる
・探求心を育むことが子どもたちの成長に繋がる
・何事にもアクティブに行動できるひとまちづくり

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